鼻隠しとはどこの部分?役割や材質についてご紹介
建物の名称のなかで「鼻隠し」というワードを見たり聞いたりしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
ただそれがどこなのか、何のためにあるのかもしかしたらご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので、今回は「鼻隠し」にスポットを当てて記載したいと思います。
まず鼻隠しはどこの部分のことなのか…?
鼻隠しは屋根の軒の先端、軒樋が付いている板状の部分をさします。
何故鼻隠しという呼び名がついているのかというと、屋根の垂木の先端を「鼻先」とも呼ばれるため、その垂木の切り口を隠すために取りつけられている板を、鼻隠しと呼ばれております。
鼻隠しは何のために取りつけてあるのかは、先程の名前の由来でもある垂木の切り口にかぶせ、雨水が軒先の先端から内部に侵入してくるのを防ぎます。鼻隠しがないと、水が浸入し腐食の原因になりかねません。また、屋根の耐風性を高めるための役割もあります。垂木の間から屋根の内部に台風などの大きな風が入ってきた場合被害を受ける可能性があり、それらの風を防ぐ役割もになっています。その他にも、意匠性や、雨樋を取りつける下地にもなっています。
意外と色んな役割がある鼻隠しですが、材質は4種類あります。1.木製 (写真の位置は鼻隠しではなく、破風側です)
木に塗装をしてありますが、その塗装が紫外線の影響により剥げてしまいます。そうなってしまうと、木に水が浸透してしまい傷んでしまいますので、定期的な塗装のメンテナンスが必要になります。
2.モルタル
昔の住宅の外壁はモルタルをしようすることがあり、鼻隠しもその延長でモルタルで造られることがありました。
3.ガルバリウム鋼鈑
木製の鼻隠しにガルバリウムをかぶせてあります。メンテナンス性がよく、30年くらいはしなくても良いとされています。
4.窯業系
セラミックスやセメント系の複合材。高熱処理をして造られているため、耐久性や耐火性が高い材質です。
今回は鼻隠しについて少し記載させていただきました。どういう役割をしているかをしていることで、屋根を見る時の見方が変わってきます。また部分的にスポットを当ててご紹介いたします。
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