陶器瓦のメリット・デメリットについて
日本の古くから屋根材として使用されている瓦。
今回は瓦のなかでも陶器瓦についての、メリット・デメリットをご紹介します。
メリット①耐久性
陶器瓦は粘土で作ったものを焼き固めた瓦です。そのため耐久性や強度があり、50年以上もつとされております。瓦自体のメンテナンスは不要ですが、何かが飛んできて割れたり、中には凍結でも割れるこことがあります(地域性を考慮して瓦を選ぶ必要があります)。その場合は1枚からでも割れた瓦を交換することが可能です。また漆喰が剥がれたり、瓦がずれたりなどもありますので、他の屋根材同様、定期的に屋根の状態を確認することは必要です。
メリット②断熱性
瓦と屋根下地の間には空気層があり、外気を直接室内に伝えにくい構造になっています。
デメリット①重量
瓦は陶器で厚みもあり、重量があります。それが何百枚も屋根に載っているので、その重さはかなりのものになります。そのため家に負担がかかり地震の面からいうと不向きな屋根材です。ですが屋根の重さに伴った構造になっていればそのような問題も起きにくいのです。ただ古くから建っている家は、今ほど建築基準法が整っておらず、屋根の重量に対しての家の構造が現在よりも厳しくなかったこともあり、瓦の家=地震の揺れに弱いというイメージがついたのかもしれません。新しく家を建てる際は、屋根材に何を使うかを考慮して地震に対しての耐震補強、構造体などを検討しているので、これから建てられる方はご安心下さい。また昔の瓦の施工方法では釘などで固定しておりませんでした。それは地震が起きた際にあえて瓦が落ちて、家に負担がかかりにくいようにするためなのです。
デメリット②価格
瓦の価格はたしかに高いです。ですが耐久性に優れた屋根材ですので、メンテナンスコストからみれば押えられます。
屋根材にはいろいろな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。メンテナンスについても知っておくことで、最初にお金を掛けるのか、メンテナンスで後に掛けるのか、より自分たちの計画に合った屋根材を選ぶことができます。
少しでも皆さまの参考になるような情報を調べて今後も掲載していきます!
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