波板について記載した際に、ポリカーボネートをご紹介しましたが、ポリカーボネートとはどういうものなのかを今回はご紹介したいと思います。
ポリカーボネートとは、熱可塑性プラスチックの一種になります。
熱可塑性とは、常温では変形しにくく、加熱すると軟化して成型が可能となり、冷やすと再び硬くなる性質です。
ポリカ―ボネートのメリットについてもご紹介します。
透明性
高い透明度がある素材で、さまざまな製品に使用されています。
耐衝撃性
一般的なガラスの250倍以上耐えられるといわれています。
ハンマーなどで衝撃を与えても割れない強さがあります。
耐熱性
熱に対しても優れており、耐熱温度は120℃~130℃とされています。
耐寒性に対しても-100℃程度たえることができます。
難燃性
物質に着火しにくく、着火したとしても燃える速さが非常に遅い素材です。
寸安定性
通常の温度や湿度などの変化に対して、膨張したり収縮したりなどの変化が起こりにくい素材です。
メリットがあればデメリットもあります。
接着剤が使用できない
薬品に対して耐久性があまりないため、接着剤や洗剤などの使用はできません。
加水分解
ポリカーボネートの製作の際に、高温高湿度の環境だった場合に加水分解することがありますが、日常使っている際は問題ありません。
白化
引っ張る力を強く与えてしまうと、白化し透明度が失われます。
このようにいろんな性質があり、さまざまな製品に使われています。
食器類や哺乳瓶などは耐熱性があるので食洗機も使えます。
透明性や耐衝撃性があるのでヘルメットや車のレンズ、航空機の窓にも使用されています。
建築資材ではカーポートやテラスなどの屋根に使われていることがありますので、それらを検討されている方は素材をポリカーボネートにされることもオススメします。