住宅における軒天の役割は外壁を飴から守る傘のような役割をしています。近年では軒天を出さない、軒の出0で家を建てる方が多くなってきています。
軒の出0にすることで屋根面積を少なくし、軒天の施工も必要ないため、建築費も軒を出す工法に比べ1.3~1.5倍ほど費用を抑えることができます。
ですが費用を抑えた分、住宅を建ててから2~3年くらいで外壁面に雨だれが出てきたりします。
樋を出すことはこの雨だれを外壁につたわらないようにするためでもあり、雨の日は多少窓を開けることもできます。
また設計によっては夏の暑い日差しをカットしてくれるので、軒を出すメリットはたくさんあります。
30年くらい前の軒がある家では、軒天の仕上げ材に化粧合板を使用している家が多く見られます。
この頃では法律も厳しくなく、防火の事をあまり意識していない時代であったかもしれませんが、近年では防火規制もあり燃えにくい材料もあります。
また屋根の裏側ですが、痛みが気になるところでもあります。
化粧合板の軒天材では雨が伝わり、量や状況によっては軒天が腐ったり剥がれたりすることもあります。
また塗装をした軒天では黒ずみが出たり、変色したりなど景観も悪くしてしまします。
屋根と合わせて軒天の編かも注目してみてください。
軒天を補修するには今の軒天の上に新しい材料を増し貼りするカバー工法と、軒天を撤去して新しくする施工方法があります。
カバー工法は古い軒天の撤去費用がかからないことと、施工期間が短縮できます。
古い軒天を撤去する場合は、野地板の状態を確認することができ、軒天下地も新しくすることができますので、対応年数がカバー工法よりも長く出来ることがあります。
ただ両方とも足場組立が必要ですので、足場を用いたリフォームをされる場合は合わせてご検討されるといいかもしれません。