アスファルトルーフィングと聞いて、何のことだか分からない方も多いと思います。
瓦などの屋根材は雨から家を守り、屋内への雨水の侵入を防ぐ役割がありますが、実は屋根材だけで雨を完全にシャットアウトするのは困難です。
ではどのように雨漏りの防止をしているのかというと屋根材の下に「ルーフィング」と呼ばれる防水シートを貼ることで止水しています。アスファルトルーフィングは私たちの家の屋根やビルの屋上といった身近なところで防水材として使われています。
雨漏りは屋根材よりもアスファルトルーフィングの劣化によって引き起こされる可能性が高いです。そして屋根の劣化に伴い雨が侵入しやすくなるとアスファルトルーフィングの劣化も早まってしまいます。
屋根のルーフィングには様々な種類がありますが、大きく次の2つに分けられます。
・アスファルトルーフィング(一般的なもの)
・改質アスファルトルーフィング(ゴムアスルーフィング)
アスファルトルーフィング
一般的なルーフィングシートです。
「アスファルトルーフィング940」とよばれる製品が最も流通しています。
ほとんどの新築住宅では「アスファルトルーフィング940」が使われています。
一般的なアスファルトルーフィングは混ぜ物のないストレートアスファルトに紙や不織布を含浸させたものです。
RC造などのフラットな陸屋根(ろくやね)の防水に使われることが多く、施工後約10年で耐久性が大きく低下します。アスファルトルーフィングの中ではグレードが低いです。