雨樋の重要な役割と点検ポイントを知って住まいの寿命を伸ばしましょう
雨樋は屋根や庇の軒の先端に軒の長さに合わせて横に流して付けられている部分の事を言います。
家のデザインや外壁の色に比べてあまり関心を持てれることが少ない部分ではありますが、起源は奈良時代と言われているほど日本の建造物では古くからなじみのあるもので、「住まいの寿命を伸ばす」と言ってもいい程重要な役割を担っているのです。
そして住宅の外観でもかなり目立つパーツでもあるのでぜひこの機会に雨樋にも注目してみて見て下さい。
雨樋は、屋根から落ちた雨水を軒下で受け止め、それを排水口まで誘導する通路になります。
もし雨樋がなければ外壁や家の土台が濡れてしまいます。
すると湿気が発生し、腐食やシロアリの原因にもなるのです。
日本は雨が多い国なうえに、木造家屋も多いです。
木造家屋にとって湿気は大敵ですので、それを防ぐためにも雨樋はとても重要な部分なのです。
しかし雨樋の状態によっては役割を十分に果たせないことがあるので注意が必要です。
まず風で飛んできた落ち葉や砂、鳥の糞や昆虫の死骸などによる「詰まり」です。
次に強風の衝動や積雪の負荷による金具の「破損」や雨樋の一部の「落下」です。
3つ目は軒樋を支えている支持金具の「ゆがみ」や「破損」です。
最後に「経年劣化」です。
雨樋の耐用年数は20~25年と言われていますが、それを過ぎると割れや欠けなどの症状が現れてきます。
そして十分な役割を果たすことができずに家屋が危険にさらされていく可能性がでてくるのです。
では、少しでもこういった症状が出ないようにする為の点検ポイントを3点ご紹介します。
一つ目は「台風後」です。
台風後は雨樋から雨漏りしていないか、壊れていないか確認するようにしましょう。
二つ目は「積雪後」です。
雪の重さによって壊れていないか、雪が雨樋や竪樋に詰まっていたり溜まっていないかを確認しましょう。
三つ目は「夏」です。
雨樋は暑さで変形してしまう事もあります。
雨が降っていないからと言って油断せず、暑い夏でも点検を怠らないようにしましょう。
普段あまり気に掛けることがない雨樋ですが、この機会に是非雨樋に目を向けてみて下さい。
そして基本足場が必要な作業なので安全第一で点検してください。
また異常が見られた場合は無理に自分でどうにかしようとせず業者に見てもらう事も考えましょう。
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