【石州瓦】
島根県の西部で生産される瓦は石州瓦(せきしゅうがわら)と呼ばれています。
約400年前から生産されている赤い日本瓦で現在の普及率は三州瓦に次いで第2位です。
独特の赤褐色の「来待(きまち)瓦」でも有名な石州瓦。石州来待瓦は釉薬にたたら場(製鉄所)で出た砂鉄を釉薬に調合して作られました。高温で焼成されるため寒冷地の凍害に強いのが特徴です。
【淡路瓦】
兵庫県淡路島で生産される瓦を「淡路瓦」といいます。
淡路島ではいぶし瓦に適した粒子の細かい独特の「なめ土」が産出されたことから全国有数の瓦の産地となりました。なめ土を使うと瓦の表面のキメが細かくなり、見た目も柔らかな仕上がりになります。
その質の高い「いぶし瓦」は各地に出荷され全国一位の生産量を誇ります。
日本瓦は重量がありますが、非常に耐久性の優れた屋根材でセメント瓦と比べても耐用年数が長いため非常に魅力的です。日本の気候に適したメリットの多い瓦屋根。この機会に瓦の良さを見直してみてはいかがでしょうか?